ゲティングアウトを克服して素敵な波をキャッチ!
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用語解説
ゲティングアウト…アウトサイド(アウト、沖)の波待ちするポジションへ出て行くこと。 パドルアウト…同上 ドルフィンスルー…ゲティングアウトするときに、ボードと身体全体で海中にもぐり、向かってくる波をやり過ごす技。 フラット…波が無く、海面がほぼ平たんな状態。 スープ…波がくだけた白い泡状の波。 ノーズ…サーフボードの先端部分。 テール…サーフボードの後端部分。 レール…サーフボードの側面。

ゲティングアウト

ゲティングアウト前の波チェック

練習方法はスープ? or アウト?」でも書きましたが、僕はどっちかというと、初心者でも果敢にゲティングアウトした方が良いと考えています。もちろん空いていることが前提にはなりますが。

ゲティングアウトする前には、余計な体力を使わないためにも、しっかりと海を観察する必要があります。チェックするのは「混雑具合」「波のサイズ」「波の崩れ方」「セットの間隔」です。

混雑具合

初心者はとにかく好いている場所で練習することが大切です。初心者は視野が狭いので、他人とクラッシュしたりライディングしている人の邪魔をしたりと、トラブルを起こしやすいものです。そもそも、上手な人たちと波の取り合いをしてもかなわないので練習になりません。

とにかく人の少ない場所を選びましょう。 夏はどの場所も混んでいるので、人の少ない早朝をおすすめします。冬の早朝は本当に人が少なく、まるでプライベート・ビーチのような気分が味わえますよ。

波のサイズ

初心者に最適の波はモモ〜腰くらいの高さの波でしょう。この「モモ〜腰」というのは、波に乗ったときの波の高さです。でもお分かりの通り、身長によって全然違いますよね。つまり波の高さの指数はけっこうアバウトなんです。

だから自分で波を見て、恐くないサイズの時に挑戦しましょう。無理は禁物です。また、岸から見ていると恐くなさそうでも近づいてみると思ったより大きかった、なんてこともありますので、先に海に入っている人を基準に判断しましょう。

波の崩れ方

海をよーく見ていると、あまり波が崩れていない場所があります。そこにはカレント(チャンネル)といって、岸から沖の方向へ向かう潮の流れがあります。岸に向かって来る波のエネルギーが再び沖に戻っていくことでできるものです。
その沖方向の流れに乗って出ればゲティングアウトが楽になります。でも大抵のビーチブレイクでは見分けることが難しいものです。ですからセットの合間をぬってゲティングアウトするのがいいでしょう。

セットの間隔

波には、他よりも大きめの3、4本の波が一群なって周期的にやってくるセットというものがあります。そのセットの合間は波が小さいかフラットになるので、そのタイミングを見計らって必死にパドルアウトしましょう!

ポイントについて、着替える前にこれらの観察をする時に双眼鏡があると便利です。安いもので構わないので、一家に1台用意しておくといいでしょう。仲間を探すときにも役に立ちます。まあ、スーパー視力をお持ちの方は必要ないでしょう。 →安い双眼鏡

さあ、Go for it!

ゲティングアウトは一苦労

初心者にとって、ゲティングアウトのときに向かってくる波は強敵です。中・上級者であればドルフィンスルーでスイスイ行ってしまうところも、ビギナーではその数倍のエネルギーと時間を消費します。
ですからビギナーも、ドルフィンスルーを1日でも早くマスターできるように果敢に挑戦しましょう。
しかし、これは初心者の最初の高い壁であり、難しいテクニックなので、安定してできるようになるには時間がかかります。最初のうちは上手く潜れずに波に押し戻されてしまうので「モドル(戻る)フィン」なんていわれます(笑)。男性なら腕力でサーフボードを沈めることも可能でしょうが、女性にはそれも大変です。そこで、サーフショップの店長さんから教わった波をかわす裏技(?)を最後に紹介しておきました。

波をかわすテクニック

プッシングスルー

小さめのスープをかわすのに有効です。

1 小さめのスープがシュワシュワきたら、胸の横辺りのレールをつかみ、腕立ての要領で腕を伸ばします。その時に少しだけノーズを沈めます。そうしないとスープの力がサーフボードに加わり押し戻されてしまいます。

2 スープを胸とサーフボードの間に通して波をやり過ごします。この時、片足のつま先をテールにのせ、もう片方の足を少し浮かすとスムーズにスープを通すことができます。

ローリングスルー

基本的にはロングボードで行う技ですが、ショートボードでもプッシングスルーではやり過ごせない大きなスープで使えます。ドルフィンスルーよりは簡単です。でも出来ることならドルフィンスルーをマスターしたほうが良いでしょう。

1 スープが来たら、胸の横辺りのレールをつかみひっくり返ります。

2 ひっくり返ったらノーズを少し沈めます。そうしないと波にボードを持っていかれてしまいます。この時、腕を伸ばして、サーフボードから顔を離しましょう。波がサーフボードの上を通過する時に、下に押されたボードが顔にぶつかって痛いことになります。

3 波をやり過ごしたらひっくり返り直ります。

ドルフィンスルー

波をかわす裏技?

波よけ まず、波が来たら波に背を向けます(岸の方を向きます)。
そして、波待ちの姿勢をとり、ボードを両手で引いて起こし(ボードが垂直に近くなるようなイメージです)、波に背中で寄りかかるようにします。

そうすると、図の矢印のように、波が押す力と水の抵抗であまり岸へ戻されずにやり過ごせます。やり過ごしたら、すぐに沖に向き直って必死にパドリングしましょう。

僕もはじめのうちは多用していた技です。ぜひ試してみてください。